子供(5)が歴史の本が読みたいという。本屋で見つけてきた 角川恐竜キングダムシリーズ を親の補助付きで読めるくらいなので、同じくらいの漫画が欲しいとのこと。 きっかけは たくさんのふしぎ 世界の納豆をめぐる冒険 で、その中に出てきた「千利休」やら「加藤清正」やらを説明するために私が戦国時代の話をしたところ興味を持ったらしい。以前に かんころもちと教会の島 で鎖国と隠れキリシタンの話をしたのも影響しているかもしれない。ちょうど納豆の本にも、韓国の隠れキリスト教徒の話が出ていた。

とりあえず「歴史漫画 幼児」あたりで検索してそれっぽい記事を探した。

字の密度や漢字の難易度を見るに、初めのサイトでおすすめされているタイムワープシリーズ の戦国時代から始めてみることにした。興味があるなら徐々に揃えればよい。

並行で小学校の社会科資料集とかがあると話がしやすいんだけど、Amazon とかに見当たらない。一般販売してなさそう。 例えば 光文書院の教材のページには、「書店販売や個人の方への販売はいたしておりませんのでご了承ください。」とある。Amazonで眺めて旺文社の中学受験参考書 を買ってみた。「絵がたくさんあって読みやすいが、受験には不十分」とコメントがあるので幼児と読むなら良さそう。

ちょっとトピックと離れるが、子供に漫画を読み聞かせるのは他の種類の本を読み聞かせるのよりかなりやりたくない。漫画をわざわざ手伝って読ませたりしたくないという認識を私がしているのだろう。周囲の「ざわざわ」みたいなのを「これ何書いてあるの!読んで!」とせがまれて読むのも虚無感があって疲れる。

追記

旺文社の参考書は全然ダメだった。受験どころかただの歴史の解説にも不十分すぎた。ホトトギスの三武将の名前が並んで、「彼らはどのように天下統一をしましたか。共通点と相違点を並べましょう」みたいなのしかない。どうしようもない。

改めて普通の小学校6年生の教科書を買ったらもう少しまともに説明があった。子供も気に入ったようで戦国時代から戦中までの歴史を音読させられた。

なら、高校生の歴史教科書なんかもありだと思う。小学校だとどうしても分量が少なく、詳しいことがわからない。戦国時代の章のひとつ前を見ると東山文化で、その前がもう元寇になっている。応仁の乱も南北朝も建武の新政もない。びっくりするくらい少ない。暗記目的や限られた時間で説明するなら重要箇所に絞ってもよいが、子供にわかるように説明するなら詳しくて損をすることはない。

漫画は子供は気に入っていていたが、一人では読めないのか読みたくないのか、基本的に親が読むことになる。どうせ読むなら情報量の密度として漫画よりも教科書の方がいい気がする。漫画のところにはほとんど情報がないので。子供が一人で読めるなら漫画でもいいが。