Ubuntu 20.04 でディスプレイマネージャを gdm3 から lightdm に切り替えた場合、ユーザの初回ログイン時に “Screen Lock disabled” “Screen Locking requires the GNOME display manager.” という警告が出てきます。これの止め方の解説をします。 前回の、 Ubuntu 20.04 でディスプレイマネージャを lightdm にしたインストーライメージを作るからの続きです。

個人で使う場合は警告は気になりませんが、多数の人に使わせる場合は「この警告を無視してください」といちいち解説するよりは消したほうが良いこともあります。 ちなみに後で解説しますが、スクリーンロックをできるようにしてもこの警告は出ます。

解答

/etc/skel/.local/share/gnome-shell/lock-warning-shown というファイルを作ると、出てこなくなります。

上記の警告は各ユーザの初回ログイン時にのみでます。それを実現するため、警告が出たのちに ~/.local/share/gnome-shell/lock-warning-shown というファイルをつくっています。 そのため、あらかじめこのファイルを作っていれば警告が出なくなります。

警告コードは gnome-shell のこの辺りです。 上にファイル名が見えます。

この挙動はバージョンが変わると動作しなくなると思うので、それはご了承ください。

誤答 スクリーンロックソフトウェアを導入

gdm3 は自前でスクリーンをロックできます。lightdm はどうかというと、 screen lock 機能が消されています。(参考:canonical stackoverflow) そのため、他のソフトウェアを導入することになります。 Lock screen after switching from GDM to LightDM - Perfacilis のようなサイトを巡って適当に導入したのですが、上の警告は消えません。

警告のコードを見てみれば分かると思いますが、canLock関数が DisplayManager のことしか見てなさそうなのでこの方向では警告は消えないと思います。